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「氷 - 諏訪湖の御神渡りと気候変動(仮)」
映画企画

雪氷文化を未来へ

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​気候変動と雪氷文化

このプロジェクトでは、気候変動の影響で伝承が困難になっている雪氷文化を記録し、後世に伝えることを目的としています。

 

北国に多く残された雪氷文化のうち、長野県諏訪地方の氷の伝統文化「御神渡り」を中心に、気候が北国の文化を育くみ、地域の人たちはその伝統をどのように伝承してきたのかをドキュメンタリー映像として記録します。

諏訪湖の御神渡りは冬の風物詩として地域の人々に親しまれてきました。しかし、近年の気候変動の進行に伴い、御神渡りをはじめとする雪氷文化の伝承はますます困難になることは疑う余地がありません。今、記録を残さなければ、将来世代が雪氷文化を知ることはないでしょう。このドキュメンタリーは、いつの日かかつての気候が戻った時に雪氷文化を再現するためのタイムカプセルの役割を果たすことでしょう。

これに加えてこのドキュメンタリーでは、気候システムにおける雪氷の役割とその消失による気候変動の影響についても描きます。科学的根拠に伝統文化の歴史やストーリーの力を加えることで、気候変動対策の必要性を人びとの心に訴え、わたしたちがが気候変動を正しく恐れ、備え、対策を進めるきっかけとなることを目指します。

神話と結びついた伝統:

諏訪では古くから、諏訪湖の湖上に現れる氷の隆起が神の通り道「御渡り」(あるいは「御神渡り」)とみなされ、地元の人々にとって神秘的で神聖な現象であった。御神渡りの際に発生する氷の割れる音やこだま現象などに焦点を当て、昔から人々がこれを恐れ、神聖視していた背景を探る。

神話や歴史的な伝承と結びついた御神渡りの意味に迫る。

 

気候変動の影響:

長年にわたり、諏訪湖の氷の状態は気候変動によって変化している。専門家の調査と地元住民の証言を通じて、気温の上昇や降水量の変動などが御神渡りの頻度やようすに与える影響を詳細に探る。

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神話と伝統

氷の語り部 - 八剱神社:

御神渡りが起こると、地元の八剱神社により御渡り拝観神事が執り行われる。ドキュメンタリーでは、四季折々の行事を中心とした神社と氏子衆の関わりの歴史とともに、特に冬の御神渡りに関する氷の調査総代や神職の視点から、御神渡りの記録とその変遷を解き明かす。

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時代を超えるデータベース - 御渡帳:

明治時代の一時中断を経て、御渡り帳が気候学分野の資料として新たな価値を見いだす過程を追う。諏訪出身の気象学者、藤原咲平博士の尽力により、データベースとして再構築された御渡り帳が、気候変動の研究にどのように貢献しているかを紹介。

「氷」は、地域の伝統と自然の神秘を通じて、気候変動がどのように地域社会や文化に影響を与えてきたかを描き出し、御神渡りの歴史とその変遷を通じて、地元の人々の知恵と信仰の結びつきを浮き彫りにする。

私たちはこのプロジェクトに賛同し出資いただけるパートナーを募っています。ご支援頂く事で、出資者の皆様には、制作過程(ロケ見学)や公開イベントへの招待、エンドクレジットへのお名前記載など、様々なリターンをご用意しております。

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